商品説明
売れっ子コピーライターの妻・倉掛祥子(くらかけ しょうこ)の一人称で語られる文芸作品。たくき よしみつが「小説すばる新人賞」受賞後の1990年代に書いていた未発表の短編やショートショートを集めてひとつの長編小説にまとめたもの。
当時、世間では言葉刈りの問題が話題になったり、「エコブーム」が始まって、うざい広告が大量に出現していた。広告コピーや俳句などの実作?も交えて、「言葉」の誠実さとは何か、といったテーマから、恋愛や家族関係の問題、さらにはちょっとしたミステリーへと展開していく異色作。
まだインターネットは一般的ではなく、ニフティやPC-VANなどの「パソコン通信」が主流の時代だったので、今読むと、ネット関連、パソコン関連の表現で「?」となる箇所がいっぱい出てくるが、ある意味、1990年代の世相やIT事情の時代検証資料としても読める。
著者名
たくき よしみつ
販売者
タヌパック
関連URL
https://books.tanupack.com/novel.html
書籍情報
製本サイズ:B6
ページ数:164
表紙加工:カラー
本文カラー:モノクロ
綴じ方:無線綴じ