商品説明
「オペラの怪人」をモチーフに、世界を昭和初期の日本へ移した復讐劇!
昭和9年4月1日。帝都座和洋管弦楽団定期演奏会へ招かれた伊太利帰りの歌姫関谷久里子嬢は、大停電の直後、帝都座楽屋から忽然と姿を消した。
――遡ること5年前。帝都座所属の提琴奏者黒田英吉楽士は硫酸強盗に襲われ、3年間温めた協奏曲を奪われる。硫酸の被害は、彼から提琴奏者としての歓びを奪った。帝都座へ別れを告げに訪れた楽士は、暗中に囁き交わされる毒杯計画の陰謀を聞いてしまい…。
華やかな劇場を去った楽士が次に姿を見せたのは、場末の常設館「永楽館」の映画伴奏部であった。太鼓の親方、進軍ラッパ、新たな仲間を得て平穏な暮らしを送る楽士に、今度は発声映画(トーキー)という時代の波が押し寄せる。そんな中、偶々目にした新聞広告によって、硫酸強盗事件の黒幕を知った楽士は…。
理不尽に苛まれた黒田楽士の最後の足搔き。そして、名乗り得ぬ肉親の苦悩…。黒田英吉楽士の受難と復讐の物語。
ご注文を頂いてから、あなたの為だけに印刷製本される特別な一冊です。(オンデマンド印刷の為、表紙の色見は都度都度変わります。)製本直送.com様より、年末年始を除き一週間程でお手元に届きます。お楽しみ頂けたなら幸いです。
【目次】
硫酸強盗
関谷嬢売り出す
帝都座の怪人
永楽館の覆面楽士
ツバクロレコード
大停電の夜
大団円
※お試し読みは「帝都座の怪人」より抜粋。
著者名
霞 冬路
販売者
霞 冬路 fuyuji.kasumi★gmail.com ★に@を代入
関連URL
https://fuyugasumi.livedoor.blog
書籍情報
製本サイズ:A6
ページ数:200
表紙加工:カラー
本文カラー:モノクロ
綴じ方:無線綴じ