作成者:オートー輝彦

隔世の泡 は、渡辺兼人ゼミのクラス展「のち、わだち」で発表した作品である。 5,000枚の写真を積み重ね、記憶という曖昧な存在を可視化しようと試みた。 発端は、「何が撮りたい?」という問いに「わかりません」と答えた私に、渡辺から返ってきた「じゃあ、森を撮ってこい」という一言だった。 撮っては見せ、見せては撮りを繰り返すうちに、やがてこのような形へと辿り着いた。 本書は、その中から抜き出した断片である。 渡辺から写真について直接的な評価を受けた記憶はない。ただ、タイトルが決まるまで幾度となく却下され続け、最後に残ったのが「隔世の泡」だったことだけは鮮明に覚えている。 積み重ねられた写真は、一番上の二枚しかはっきりとは見えない。 それでも、この作品は私にとって「写真とは何か」を考えるきっかけとなった。

登録日:2025/08/13

関連リンク