作成者:おはなしの喫茶室

表題作『すべて星のかけら』を含む5編の掌編や連作を収録。心象によってつくられた、どこかの町のどこかの人々の小さなおはなしたち。 [収録作品] 『すべて星のかけら』 少女の片恋から始まる十編の連作。誘拐犯、写真家、Tele Vision、砂嵐テレビ、あね、おとうと、木蓮、秘密のねつ、ひまな店、星のかけら。どこかで誰かが何かがすれ違い関係している。袖すり合うも他生の縁。そしてみんな星の、地球のかけら、小さな分身たち。 『王様と番人』 しょんぼりしがちな王様と誇り高い百人の番人のおはなし。 『長月日記』 ある年の九月、毎日綴った小編連作。 『「ミドリコ、」』 大切なひとを失った時から夏至に行うミドリコの儀式、髪を切り、瓶に封じる。忘れていってしまう自分を保管する。ある夏至の日、太陽の魔法が髪を人に変えて…… 『角砂糖』 淡水人魚のうつくしさに魅かれる〈僕〉が魔法使いとの契約に囚われてゆく幻想掌編。

登録日:2024/04/06

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